ウィスキー バーボン編

ウィスキーとは、麦やトウモロコシなどの穀物を原材料とする蒸留酒です。いろいろな国で生産されていますが、特に有名なのは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本でしょう。アルコール度数は40度くらいから、強いもので60度を越すものもあります。木の樽で数年から十数年、なかには数十年もの長期にわたって寝かせる(熟成)ため、最初はすべて無色透明だった原酒も、琥珀色をしているのが特徴です。

それでは、国別・タイプ別にみていきます。(ウィスキーの詳しい製造工程などはここでは省略します。産地や特徴、細かな違いなどはありますが、おおまかには似通った工程を踏みます。いつか別ページで解説したいと思います。)

バーボン・ウィスキー

次は「バーボン・ウィスキー」です。
バーボンの名前の由来は、アメリカのケンタッキー州・バーボン郡からきています。

アメリカでのウィスキー造りの原料となるのは穀物(大麦・小麦・ライ麦・トウモロコシなど)です。このうち、多くのバーにおいて一般にバーボンとして親しまれているのは、より厳格な法規制のもとで造られて、とくに「ケンタッキー・ストレート・バーボン」と呼ぶことを許されたタイプのものでしょう。その主だつ条件を挙げてみます。

ワイルドターキー

たとえば、主原料がライ麦であれば「ストレート・ライ」、トウモロコシが主原料でも80%以上含んでいたり、樽熟成をしない、焦がさない樽を使う、新樽ではない、などであれば「ストレート・コーン」というふうにバーボンとは区別されます。熟成期間は最低2年以上が義務づけられています。

なお、一応バーボン・ウィスキーに分類されるのですが、テネシー州で造られ、サトウカエデの炭で濾過をしてから熟成させたタイプのウィスキーを、商習慣上「テネシー・ウィスキー」と呼び親しまれています。

最後に、具体的な銘柄を幾つか挙げてみます。「ワイルド・ターキー」「フォア・ローゼズ」「アーリー・タイムズ」「ジム・ビーム」「I.W.ハーパー」などは多くのバーの棚に並んでいるのを見かける事でしょう。テネシー・ウィスキーでは、なんと言っても「ジャック・ダニエル」がつとに有名です。

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