カウンターにみるオレンジ今昔物語

西麻布バーオレンジ 2000年5月

西麻布バーオレンジ店内 2000年 5月

この前(注:当時)必要があって数年前のアルバムをひっくり返しておりましたところ、その中に、まだ内装工事中のオレンジの写真が沢山出てきました。

改めて見ていると、かるい驚きに出会いました。それはカウンターを取り付けた直後の一枚でした。そこに写っていたのは余りに白っぽい、いかにもカサカサしている地肌だったのです。

西麻布バーオレンジのカウンターの素材はケヤキ、それも百年近く前に建てられた、古い家屋の一部を削り出して再生しなおしたものです。確かに、経年変化を楽しむつもりで、ニスのような人工的な艶出しなどは施さなかったのですが、以来、日々せっせと水拭きをし、手に触れて、時にはカクテルを浴び、そして細かいキズも含めて「いい味」が出てきたと今回改めて感じました。


西麻布バーオレンジ 2009年5月

西麻布バーオレンジ店内 2009年 5月

毎日接していると気づきにくいのは、例えば子供の成長などもそうでしょうか。家のテーブルの下をチョコマカと走りまわっていたのが、気付けば、頭ふたつ分くらい身長が伸びてたり。

日常の雑事に紛れ、単調な毎日の繰り返しに思える時こそ、こうしてたまには振り返ってみて、より良い「いい味」の再確認に心新たにする事も、必要なひとときだと思いました。

でも新年の冒頭(注:当時)ここは気持ちよく、おたがい前向きに頑張りましょう!

オレンジメイル 2008年 1月配信分


追記:同じアングルの写真を載せてみました。内装工事中のものではありませんが、上が西麻布バーオレンジがオープンして3日後、下が9年後です。撮影時のフラッシュの有無などで一概に比較しにくいのですが、色合いや反射の違いは一目瞭然です。今後とも楽しみです。みなさまもカウンターをナデナデしに来て下さいね。

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